突撃!B-note~素敵な人に会いました。婦人科医・金重惠美子さん

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完全公開 突撃!B-note~素敵な人に会いました。婦人科医・金重惠美子さん

 
スタッフのkanappeです。B-noteの突撃!コーナーの第2弾。さまざまな分野で活躍している女性をご紹介して、みなさんと共有できたら・・・という思いからはじまりました。

今回は 婦人科医女性医療のパイオニアでいらっしゃる金重惠美子さん に会いに岡山まで出かけてきました。
 
金重さんは、産婦人科医であったお母様の影響で、ご自身もその道に進まれました。9年前に岡山中央病院の移転に伴い、全国初の女性専門外来「ウイミンズメディカルセンター」を立ち上げられ、現在は副院長としてご活躍です。出産から更年期、老年期まで女性の生涯にわたる一貫した健康支援システムの実現を考えておられます。また、青少年への性教育活動を熱心に実施されています。知性と行動力、それにとっても若々しい。お二人のお子様がすでに成人されているとはとても思えません・・。そんな金重さんの魅力に突撃!してみました。
 
            ◆   ◆   ◆
 



Kanappe: 金重さんが医学の道を志されたのは、どうしてですか
 
金重さん: 母親が産婦人科医、伯母も内科医でしたから、病院と家とが近かったこともあり、小さいときから家に帰れば病院とか医療がすごく身近にありました。特に奨められたわけではありませんが、私にとって医学部への進学はごく自然でした。

私の生まれたころは、自宅で出産する人がまだ半数くらいいた時代です。母も夜中に産気づいたからと呼ばれて、夜中に自転車の後ろに乗せてもらって出かけたり、出血がひどくて輸血が間に合わないとき、母はO型だったので、自分の血を抜いてそのまま輸血するなんてこともあったそうです。

子供心にもすごいよねって、大変だけど新しい命を預かる仕事っていいなぁ、と思っていました。人それぞれに人生で果たす役割があるのでしょうが、私の使命は産婦人科医として、新しい命の誕生を手助けし、女性の健康を守ることだと思ったんです。
 
 
Kanappe: 女性医療をライフワークにされていますが、なにかきっかけがあったのですか?
 
金重さん: 岡山大学に勤務していた医師になって10年目の頃、臨床も研究も一区切りついて自分の将来を考えました。大学は研究をするところですが、いい研究が本当に生かされるには、いい臨床家が必要。私は母の後を継いで、よい臨床医になろうと決心し岡山中央病院に移りました。
その後、講演とか頼まれて話をする機会が増えてきました。


妊娠の話や、月経のこと、不妊のこと、時には更年期のことなど・・・。そうすると、案外自分の体のことを知らない人が多いのですね。もっと早くそのことを知っていれば違う人生があったかもしれないという声をよく聞きました。
例えて言えば、避妊についても相手まかせ、望まない妊娠で中絶したり、性感染症の後不妊になったり、知らずに後悔する女性がたくさんいました。

更年期になりいろんな体調の不順が出てくるのは、仕方のないことだと思っている人も多いのですね。でも、更年期障害は卵巣機能が低下したから起こっている病気です。きちんと治療しないで放置して苦しむのは、その人にとっても、家族にとっても、社会にとってもマイナスです。


日本の場合は、最近まで更年期の治療があまりなされてこなかった。歳だから仕方がない、時間がたてば解決するのだから、という考え方が多かったのです。先進国の中で、日本の女性医療は20~30年遅れていました。更年期のホルモン補充療法もなかなか普及しませんでした。

私もそこから勉強が始まり、全国の活動されているメンバーの方と一緒に活動を始めました。

それが1997年に立ち上げられた「性と健康を考える女性専門家の会」でした。
日本の女性医療が変わり始める時期にいたわけで、それに刺激されて女性を専門に見る医療センターを作ろうと決意したわけです。そして、1999年に全国ではじめての女性医療センターを作りました。
 





Kanappe : 生涯医療を推進される中で、高校生とか若い層の方へも講演活動をされていますね。
 
金重さん : 私は岡山県の男女共同参画推進委員をしていて、避妊のこと、性感染症を防ぐこと、安全な出産・育児など、リプロダクティブヘルス/ライツの啓蒙が大事だといい続けています。当時岡山は妊娠中絶率が高かったので、「望まない出産を避けること」「性感染症を防ぐこと」がいかに大事かと痛感したのです。

若い人たちにも自分の体の仕組みや機能のことを知らない子が多いようです。自分の体を相手任せにせず、自分できちんと守ることが大事ですが、そのための基本は正しい知識です。また、人生の始まりともいえる思春期に躓くことがないように、心の傷を作らないためにも、セックスする前にきちんと話し合える人間関係を築くことが大事だと思うのです。

 
Kanappe : 金重さんにとって、伝えたいこと残したいことは何ですか?

金重さん :  「自分の体を大切にする、自分の体は自分で守る。産む性を大事に考える」若い人にはこのことを伝えたいです。私の関わっている患者さんの年齢は幅広いので、年代により伝えたいことや残したいことは違うのですが・・。

昔は物事の判断を、年長のおじいちゃん、おばあちゃんが子供に教えていた社会でした。そのおじいちゃん、おばちゃんが役割を果たさず、場合によっては疎んじられているのはおかしいと思うのです。その世代に学び、子から孫に伝えていくこと。順々に伝えていくことが大事なのです。





親は、子供に教えながら自分も学んでいるのです。子供を育てるということは、自分も育つということなのです。
 
人生80年の時代ですが、女性の平均寿命が50歳を越えたのは戦後です。日本の歴史から見れば、ほんの少し前ですね。ですから、前人未到の高齢社会を大勢で生きている団塊の世代の役割は大きいと思います。団塊世代の高齢者は、よい意味で威厳を持ち、包容力のある知恵袋的存在で、若い世代から尊敬されながら社会貢献をし続けて欲しいと思います。
 
昨年の更年期の方向けの講演テーマは「輝いて人生を10倍楽しもう」でした。人生を10倍楽しむには、体とこころの健康づくりが欠かせませんが、そのためには食習慣、運動習慣そして思考行動習慣を整えることが大事です。

ストレスの少ない生活、楽しいことうれしいことのいっぱいな生活を送るには日ごろから気をつけてトレーニングしておく思考行動習慣があります。
幸せを感じる力をつけましょう。

幸せのレベル差は『感謝する』ことにより大きく違います。朝目覚めたときに目覚めた喜びを感じよう、手も動く足が動く、ごはんが食べられることがうれしい、そんなひとつひとつに感謝していくと一日で感謝することは山ほどあります。ポジティブに生き、幸せの感度を高めることは体にもいい影響を与えます。
 

                        

もうひとつ、残したいことは・・。
「自分の体をよく知って、自分のからだは自分で守る」というのが基本だと思うのです。

健康は自分でつくっていく。私たち医者は治療をしますが、病気の克服には医者の力は半分、本人の努力が半分以上です。病気は生活習慣の中からでてきたものだから、原因となった生活の習慣を治さないと根本的には治らない。

性の健康、体の健康、こころの健康、すべて自分が作っていくものです。ネガティブな思考は自分の健康を害します。

ポジティブな思考習慣を若い頃から身につけることは人生にとって、とても大切なことです。「自分が輝いて生きる」とはどういうことか、探していかないといけないのです。
 
kanappe : 金重さんにとってきれいに生きるとはどういうことですか

金重さん: いつも患者さんにいうんですよ。こころが満足できる生き方とはなんだろうか?

それは、人の役に立ち、人に喜ばれる行動をすること。利己的な自分の満足だけでは、心が空虚で充足感は少ないと思うのです。
何もできないようでも、あなたの笑顔で幸せを伝えることもできるのですから。
いまをどう行動するか、いまの生き方がベストなのかを考え、過去の後悔や、未来の不安にこころが惑わされないよう、いま現在にベストを尽くして生きる、そのことにエネルギーを集中させることが重要ではないでしょうか。

     ◇   ◆◇   ◆◇   ◆
 
ものすごいエネルギーをいただきました。心と体の健康のためにも今日一日「ありがとう」の感謝の気持ちを忘れずに、ポジティブに生きて生きていきたいと思います。金重さんありがとうございました。


取材協力 : 岡山中央病院 ウイメンズメディカルセンター
          http://www.kohjin.ne.jp/womens/

みどりちゃん 更年期は病気だそうです。日本の女性医療は先進国に比べて、極端に遅れているそうですよ。

by. kanappe

金重さんも迫力ありましたが、お母様もすごかったんでしょうね。
本当に女性の体のことを考えておられるんだなぁ、と強く思いました。

by. kanappe

更年期って治療できるんですね、知らなかった!母が悩んでいますが、年のせいだから・・・とあきらめてますので、早速アドバイスしてみます。 信頼できる婦人科のお医者様を見つけられたら、心強いですよね。金重先生が大阪にいらっしゃったらいいのにな★

by. みどりちゃん

確かに知らないことってたくさんあるかもしれません。自分の体を知ること、メカニズムを知ることって大事だなと思いました。 それにしても自分で輸血って、すごいお母様∑( ̄Д ̄;)

by. きゅうちゃん


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