【恋愛小説】天使が舞い降りた日<69>

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完全公開 【恋愛小説】天使が舞い降りた日<69>


先方とは順調に話が運び、8時過ぎには車に戻ってくる事が出来た。

さて、カナに電話を掛けるか・・・。

まだ何も作っていない様なら、どこか食べに行っても良いんだが、取り合えず、
一度カナの家に戻った方がいいだろうな。

これから作る様だったら、折角だし、タクシーを呼んで駅前の店にでも行ってみるか。

色々と考えを練りながら携帯を取り出すと、メールの受信表示が目に入った。

メールを開いてみると、やはり彼女からだった。

『お仕事が終わったら、電話して下さい。』

・・・何と無く、気に掛かる文面だな。

絵文字も無いし、いつもより随分と短い。

メールの受信時刻を見ると、19時12分となっている。

1時間ほど前か・・・。

遅くなるかもしれない事は伝えてあったし、差し当たり問題は無さそうに思える。

何か作業をしながら打ったのかもしれないし、気にする程でも無いか。

俺が家に着く時間に合わせるつもりで、料理を作っているのかもしれないな。

特には気にしない事にして、リダイヤル画面の一番上にある彼女の名前を選択し、
電話を掛けた。

1コールが鳴り終らないうちに、通話中の表示へと切り替わる。

「・・・義人さん?」

何と無く、元気が無さそうな声だった。

「今、終わったよ。 これから、そっちに行くけど・・・、」

晩飯の事を聞こうかと思った時に、若干の雑音が耳に付いた。

てっきり家に帰っていると思っていたのだが、未だ外に居るのだろうか。

「・・・今、どこに居るんだ?」

少し間が置かれた後に、彼女の声が聞こえてくる。

「赤坂駅の近くにある、コーヒーショップなんですけど・・・。
あ、えっと、いつもの公園のすぐ側です。」

確か、公園から駅に向かう途中に、そういう店があった様な気がする。

それにしても、まだスタジオの辺りにいたんだな。

仕事が長引きでもしたのだろうか。

元気が無い様に感じるのは、仕事で疲れているだけなら良いんだが・・・。

「じゃあ、今から向かうよ。 ・・・それとも、先に帰ってるか?」

先程よりも長い間があいてから、彼女の声が耳に届く。

「・・・ここで待ってても良いですか?」

やはり、彼女の声に、いつもより生気が感じられない様に思う。

―――仕事の愚痴程度なら、後でいくらでも聞けるが・・・。

1時間前に短い文面のメールがあり、そして未だ彼女は家に帰っていなかった。

その間、ずっと俺を待っていたのだとしたら、少し彼女の様子が気に掛かる。

何か、辛い事でもあったのだろうか。

「そんなに時間は掛からないとは思うが、少し待っててくれるか?」

「はい。」

その声色は、先程よりは、幾らか落ち着いた様な印象を受けたのだが、

「仕事が終わってから、ずっとそこに居たのか?」

と、俺が何気なく尋ねると、彼女は黙ってしまった。

特にこれといって含んだ物言いをしたつもりは無かったのだが、思いの外、
彼女は敏感な反応を示した様だった。

「さっき・・・。」

どう言葉を掛ければ良いものか悩んでいると、彼女が話し始めた。

「義人さんがいつも車を停める場所から見える、バラ園に行ったんです。」

・・・バラ園?

あぁ、そういえば、あの公園には、バラの花が咲いてたな。

開花時期のそれぞれ異なった品種が植えられていた様で、彼女を初めて送った日から、
ずっと花が在った様に思う。

多分、彼女はそこに行ったのだろう。

「そこに暫く居たから、この店に来たのは、ついさっきなんです。
でも・・・、バラの花は全部散ってて、ちょっと残念でした。」

随分と、寂しげな印象を受ける口ぶりだった。

あまりバラ園は楽しめなかったんだな。

―――いや、でも、花が無いのに、暫く居たと言うのは、少し妙だな。

「・・・暫くそこに居たんなら、寒かったんじゃないか?」

彼女が仕事を終えてから向かったのだとしたら、夕刻の筈だろうし、
特に目的も無く、長居をするだろうか。

「えっと、そんなには気にならなくて・・・。 」

俺でも少し肌寒いと感じるのに、目的があって、それに熱中していたのならともかく、
気にならなかったと言うのは気に掛かる。

やはり、何かがあった事は確実だろうな・・・。

そう思っていると、彼女は、

「そこで、お父さんに電話をしてたんです。」

と言って、再び黙り込んでしまった。

ひょっとすると、彼女は父親と何かあったのだろうか。

もしそうなのだとしたら、恐らくは込み入った話になるだろうし、電話では無く、
直接聞いた方が良さそうだな。

「これから運転するから、電話は出来なくなるが、それでも平気か?」

この状態の彼女を、其のままにするのは心配だが、仕方が無い。

「・・・はい。 待ってます。」

電話を掛けて直ぐの時よりは、声色が良くなった気がする。

「メールなら信号待ちの時に返せるから、大丈夫だよ。 ・・・じゃあ、また後でな。」

そう言って、電話を切った。



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ミリオンベルさん、こんばんは。 義人さんは、今時珍しいくらいの、若干堅物な人だと思います(笑) お母さんにも偏屈って言われていましたし^^;

by. しゅうこ

こんばんわ。しゅうこさん。先日はありがとうございました。
義人さんは、誠実な方なんですね。
カナちゃんに対しても、思いやりがあるし、交通ルールもちゃんと守ってるところがいいですね。
つい旦那さんと比べてしまいます。
義人さんはステキです。

お父さんとのやり取りが気になります。
次回まで、待ってます^0^

by. ミリオンベル

べにこさん、こんにちは。 ここまで察しの良い人って、現実にはなかなか居そうにないですけどね^^;

by. しゅうこ

カナちゃんの、微妙さに、反応できる、義人さん。 「大人だぁぁ」・・・ 先が、気になる・・・

by. べにこ

やっぱり、そうなんですか。 angelさんとは、色々リンクがありますね^^

by. しゅうこ


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はい、毎日のように^^

by. angel☆

tukikoさん、こんにちは。 少しの間気になったままでお待ち下さい^^;

by. しゅうこ

ママーズハンドさん、こんにちは。 少しの間、カナちゃんは沈んだ感じです。 少しお待ち下さい^^;

by. しゅうこ

angelさん、こんにちは。
数年前まで大阪に住んでいたので、実はあまりこちらの方には詳しくないんです^^;
それほどお近い場所に御勤めだったのでしたら、
←こちらのドトールにも行かれた事はありましたか?(笑)

by. しゅうこ

気になるなぁ。

by. tukiko

義人さんは、カナちゃんのことを、すごく大事に思っていますね。
しゅうこさんは、赤坂お詳しいのですか?
とても懐かしいです。私は、オフィスからこの公園を見下ろすのが好きで、夕方になると、おでんの屋台が出てたなぁ、桜の季節がとても綺麗でした。(公園の入り口と会社の入り口が、向かい合わせだったの)

by. angel☆

しゅうこさん 今晩は、 カナさんどうしたのかなぁ~ (・・? お父さんとの電話が気になります。 (^∇^) 義人さんも心配そうですね。

by. ママーズ♍ハンド