こんにちは。itoma編集部の寿です。今回の「突撃!B-note」は私が書かせてもらうことになりました♪
最近、舞台作品の人気が高まっているようです。バーチャルなものが以前にも増して広がっているからこそ、「その瞬間にしかない、生の感動」を人々は求めているのではないでしょうか?
さて、「劇団四季」「オペラ座の怪人」と言えば、舞台を観に行ったことがない人でも、名前くらいは知っているはず。劇団四季の作品には、それまで“その世界”に興味がなかった人をも一瞬にして引き込む魅力があります。
2008年「オペラ座の怪人」は20周年&動員数500万人を突破が見込まれます。これを記念して、今回の「B-note突撃インタビュー」は、クリスティーヌ役の笠松はるさんにインタビューしてきました!!
笠松はる
1月23日生まれ 大阪府出身
東京芸術大学音楽学部声楽科ソプラノ専攻卒業、同大学院修了。
5歳からクラシックバレエを始める。日本クラシック音楽コンクール声楽部門大学院の部最高位。
2006年オーディション合格。『ユタと不思議な仲間たち』小夜子役で初舞台を踏む。
『ウェストサイド物語』ではマリア役に抜擢される。
笠松はるさんは、女性として本当に魅力ある方。まさに「才色兼備」の人です。美人で、賢くて、表現力に優れていて…笠松さんの魅力のワケに迫りました!
① 徹底的に努力する努力家
Q:ミュージカルの世界をめざしたきっかけは何ですか?
「私の祖母は舞台が大好きな人で、母のお腹にいるときからいつも舞台に連れて行かれていました。私が4歳の頃、『舞台に立つにはどうしたらいいの?』と母に聞いたそうです。そしてバレエを習いはじめました(声楽は高校生になってから習うようになりました)。
小学校5年生の時『キャッツ』を観て、ミュージカルをやりたいと思うようになり、高校3年生の時『劇団四季ソング&ダンス』を観てとても衝撃を受け、劇団四季に入りたいと思いました。調べてみると、劇団四季は東京芸術大学出身者が多いとわかったので、受験を決めました」
Q:芸大に入るのは、東大に入るよりよほど難しいそうですが。
「死ぬほどがんばりました!分刻みでスケジュールを立てて実行していました。それまでは、のんびりした子だったのですが、受験をきっかけに“努力は結果に結びつく”ということがわかって以来、一生懸命がんばることが苦ではなくなりました」
Q:きついなあ、嫌だなあ、と感じることはありませんか?
「毎日ハードスケジュールで肉体的に疲れることもありますが、“やった分は自分に還元される”と信じているので、嫌ではありません」
②しっかり食べてしっかり動く
Q:体力的にハードなお仕事でもありますよね。
「本番前は必ず玄米のおにぎりを食べるようにしています。しっかりと栄養補給をしておかないと、本番ではエネルギーを消費して体重も落ちるほどなので。普段のウォーミングアップ、バレエなども欠かしません」
③周囲の人を大切にし、笑顔でいること
Q:ストレスを溜めない方法はありますか?
「どんな辛いときでも、笑顔でいることです!劇団四季の人たちは皆優しい人ばかりで、助けてくれたり元気がない時に声をかけてくれたりします。あきらめずに育てようとしてくれるので、安心して舞台に打ち込めます。温かい仲間に囲まれていることに感謝しています。家族や友人に支えられることもあるし、人に助けられることは多いです」
と笠松さん。インタビューをしていて、私もいろいろ参考にしてがんばらなきゃな~と感じました。
さてここからは、「オペラ座の怪人」のことについて笠松さんに語ってもらいます。

撮影:上原タカシ
「オペラ座の怪人」ストーリー
19世紀中頃のパリ・オペラ座を舞台に繰り広げられる物語。オペラ座の地下に住むという怪人(ファントム)は、クリスティーヌをプリマドンナにし、自分の音楽を歌わせたいと願っていた。ある日、クリスティーヌの前に幼なじみで好青年のラウルが現れ、二人は再会を喜ぶ。やがて怪人のクリスティーヌに対する愛は、恐ろしい惨事を招くことになる…。
Q:クリスティーヌを演じる上で、一番大切にしていることは何ですか?
「クリスティーヌはファントムとラウルの間で心が揺れるんですが、どれくらい心がぐらつくか、どれくらいそれを感じ取れるかというところを大切にしています。
クリスティーヌにとってファントムは、あらゆる形の愛の対象なんです。彼は歌の先生でもあるので、師弟愛を感じていますし、父親を早くに亡くしているということで、父の面影をファントムに求めていたりもします。さらには、異性としても愛しています。このファントムをどれだけ愛せるか、というのが重要になってきます」
Q:それはどういうことなのでしょうか?
「ファントムの怒りで、劇中の道具係が死んでしまうシーンがあります。クリスティーヌは、これまで抱いていた愛を引き裂かれるような衝撃を受け、その中で助けてくれたラウルに心が傾きます。一番最初にファントムを心の底から愛していないと、そのような心理変化は生まれません。
そういうところをいかにリアルに演じられるか、というところにとても気をつけています。そして、毎日同じ作品を演じていても、気持ちには変化があり、毎回ファントムとラウルに対する気持ちが微妙に違うんです。観るたびに違う作品に仕上がっていると感じて頂けるというのが、舞台の面白さのひとつだと思います。だから、何度も観にきてほしいですね」
Q:他にこの作品の見どころってありますか?
「分析的に注意深く音楽を聴いていると、楽曲の中に隠されたメッセージがたくさんあるんです。クリスティーヌがファントムの仮面を取った後、それを彼に返す場面で歌われるメロディは、ラウルの傍にいる時にクリスティーヌが口ずさむメロディでもあったりします。
私は、作曲家が表現したかったこと、想いを少しでも観客に伝えていきたいと思って演じています」
Q:クリスティーヌに共感するところはありますか?
「女性なら、自分の才能を発見してくれて導いてくれる人、自分を高めてくれる人に対してあこがれを抱きますよね。クリスティーヌのファントムに対する気持ちの中で、そんな所が共感できます。
それと、私はとてもおじいちゃんっ子だったので、クリスティーヌが父親のお墓の前で歌うときには、その祖父への気持ちを、その自分の中にある引き出しから引っ張り出して来たりもします」
舞台装置の荘厳さ、ストーリーの普遍性や深さ…この作品の素晴らしいところを語りだすと尽きることがないのですが、最後に、笠松さんに「B-note」のテーマでもある“残したい、伝えたいこと”とは何かをお聞きしました。
「作品に込められたメッセージをできるだけ色付けせずにお客様にお届けしたいと思います。
また、『舞台=時の芸術』と言われます。その瞬間にしかない表現を共有しに来てほしいと思います。そして、舞台はお客様がいて初めて完成するもの。“作品に参加して、一緒に作っている”という感覚を感じてほしいです」
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インフォメーション
劇団四季
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