訃報は突然やっていることが、多いです。
ですから、結婚式と違い、時間をかけて準備をすることが難しいものです。
まだ結婚したばかりの頃、主人が仕事で親しくしている方のお父さまが、急にお亡くなりになったときです。
サラリーマンだった主人は、深夜に帰ってくるなり、「明日、お葬式に行くことになった!」といいました。
え?お葬式!私は慌ててしまいました!
結婚してから、一度、お葬式があったような・・・初めてのような・・・
慌てて、黒のネクタイを探しましたが、見つかりません。
そして黒と思われる靴下を出して、数珠を渡しました。
仕方がないので、ネクタイは幹線道路沿いの「洋服の○山」で購入することにして、主人を送りだしました。
無事、お通夜が終わり、帰ってきた主人の靴下を見て、びっくり!
なんと片方だけが、「濃紺」ではありませんか~。
本人も、全く気付いていませんでしたが、黒だと思って履いた靴下は、片方は黒で、片方が濃紺でした。
あ~愛される妻 失格です。
慌てていると、こういうことが起こるんですね。
普段から、急な訃報に対応できるようにしておきたいですね。
そこで今回は、妻の常識が試される、弔事の心得です。
☆ 弔問は親しい人だけで
訃報を聞いたら、自分とその人の関係をよく考えましょう。
近親者や親しい間柄であれば、訃報を受けたらすぐに駆けつけます。
友人・知人の場合、普通のお付き合い程度なら、通夜か告別式のどちらかに参列します。
隣近所の場合、取り急ぎすぐお悔やみに伺い、「何かお手伝いをしましょうか」との声を。
それほど親しくない場合は、告別式だけでもよいでしょう。
弔事のしきたりは、地域や町内会によっても決まりがあるので、近所の人によく聞くようにします。
☆ 香典は丁寧に心をこめて
香典はそもそも個人にたむける「お香」を送ったのがそもそもの始まりで、その後、遺族の出費の負担を思いやる気持ちも込められ、現在のように現金を持参するようになりました。
通夜か告別式に持参しましょう。
花輪、生花などの供物は葬儀などの場所、先方の都合などもありますから、送る前に先方に相談しましょう。
<お香典の目安>
20代 30代 40代 50代
勤務先の上司 3,000 5,000 5,000 10,000
勤務先の同僚 3,000 5,000 10,000 10,000
勤務先社員の家族 5,000 5,000 5,000 5,000
祖父母 10,000 10,000 - -
両親 100,000 100,000 - -
兄弟・姉妹 50,000 50,000 30,000 50,000
叔父・叔母 10,000 10,000 10,000 10,000
その他親類 10,000 10,000 10,000 10,000
友人・知人 5,000 5,000 5,000 5,000
隣人 3,000 3,000 5,000 5,000
☆ 香典の表書き
一般的に、表書きは「ご霊前」で、宗教を問わず、使えます。仏式であれば、「御香典」「御香料」は宗派を問わずOK。
神式の場合は、「御玉串料」、キリスト教式の場合は、「お花料」などと表書きします。
水引は黒白か、双銀の結びきりです。

☆ ふくさの包み方
祝儀の場合との、違いを確認しましょう。


☆ 通夜の心得
通夜は本来、家族とごく親しい人たちだけで営むものでした。
今でも通夜には、無理をして参列する必要はありません。
最近では、告別式に参列できないから、通夜に行くこともあるようです。
その場合、香典を持参しても構いません。
通夜でも遺族に弔意をことば少なに述べ、通夜ぶるまいを促されたら、短い時間でご馳走になるのが礼儀です。
☆ 葬儀と告別式の心得
最近は、葬儀に続いて、告別式が始まるというように、2つの儀式を連続して行うようになっています。
会場には定刻の10分前ぐらいに到着するのがマナーです。
葬儀が始まってからの入場は、厳粛な雰囲気を乱すので、とても失礼です。
初めての弔問なら、香典を受付係に差し出し、記帳します。
通夜ですでに、香典を供えてある場合は、「お参りさせていただきます。」と挨拶を述べ、再度記帳します。
告別式が終わったあとは、出棺まで待って見送るのが、故人に対する礼儀です。
☆ ご不幸のときの喪章と服装
通夜は本来、知らせを受けて取り急ぎ弔問に訪れた、という意味で、遺族以外は正式な喪服を着ないのが習わしです。男性ならダークスーツ、女性はグレーや紺などの地味なスーツやワンピースなどが良いでしょう。
しかし昨今では、通夜だけに参列し、ここで故人との最後の別れをする人が多いことや、予め通夜の日時が伝えられていることなどから、喪服を着ることが多くなっています。
一般参列者の場合は、略礼装の喪服を着て、深い弔意を表します。
男性はブラックスーツに白のワイシャツ、ネクタイと靴下は黒無地にします。
女性は洋装なら黒のフォーマルなワンピースやスーツ、アンサンブルなどが基本です。
光沢がなく、透けない素材で、肌の露出の少ない長袖や襟元のつまったデザインを選びます。
バッグや靴、ストッキングも黒で統一し、シンプルなものにします。
女性の和装は、寒色系の色無地(三つか一つの紋付)に帯、ぞうり、バッグなどの小物類を黒にそろえます。
黒の和装の喪服は、親族や親しい関係に限ります。
アクセサリーは結婚指輪を除いて、外すのが原則。
例外的にパールの一連のネックレスは許されています。
メイクやヘアスタイルも控えめにし、香水はつけません。
☆ 焼香の仕方
① 遺族、僧侶に礼をし、遺影に向って合掌します。
② 右手の親指、人差し指、中指でお香をつまみ、胸の高さにささげます。
③ 香炉に静かに落とした後、遺影に向って合掌します。
焼香の回数は周囲に合わせればよく、それよりも、真摯な気持ちを込めて、心から故人の冥福を祈ることこそ、大切です。
今日、学んだこと
「いざというときに頼りになる。愛される妻の大切なファクターです」
これまで16回に渡って 連載してきました愛される妻のためのマナーレッスンは、これで最終回とさせていただきます。
今まで、御読みくださり、本当にありがとうございました。
これからも、愛される妻を目指してがんばりましょう!
では、良いお年を~
榊原 陽子