少し前の話なのですが、久しぶりに、夢に、カナちゃんが出てきました。
でも、義人さんは居なくて、別の男性が一緒に居ました。
一緒に居るのは男性だけではなくて、女性も居ました。
カナちゃんとその人達は、それ程親交が深い感じではありませんでしたが、
楽しそうにしていました。
それで・・・、
一緒に居た男性 → 永瀬さん
別の女性も一緒 → 永瀬さんは既婚者
親交は深くない → 最近知った人という事で、結婚後の知り合い?
結婚後の知り合い → 義人さんのお友達
と、いう感じです^^;
以前のお話は、こちらをどうぞ。 → 「
天使が舞い降りた日」
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花瓶をチェストの上に置き、テーブルに戻ってくると、能天気な馬鹿が、
未だ嬉しそうにケーキを食べていた。
「お前は、本当にお目出度いヤツだよな。」
「何とでも言え。
俺は今、カナちゃんからバレンタインチョコを貰って、最高に幸せなんだ。」
コイツには、カナが抱いていた様な繊細な感情は、全くもって無縁なのだろう。
どうやら、彼女が見せていた微妙な雰囲気を、少しも感知していない様だ。
「勝手に言ってろ。」
まともに相手するのも、馬鹿らしい。
「おう、勝手に言ってるから、気にするな。
このチョコケーキはだ、お前に作ったって事は、本命チョコだ。
だとすると、俺は、カナちゃんからの、本命チョコを食べてるって事だよな?」
「・・・随分と、自分に都合が良い解釈だな。」
「気にするなって言ってるだろうが。」
―――じゃあ、聞くなよ・・・。
呆れて言葉を返さずにいると、それに気を留める事も無く、話が続いた。
「カナちゃんがこれを作っている時は、お前が食べるという事しか想定していないだろ?
だから、カナちゃんの気持ちが、このケーキにはたっぷりと込められている訳だ。
俺、今日来て良かったな~~~。」
・・・プラス思考の極地だな。
そんなにカナを気に入ってるんなら、彼女の繊細さを、少しは見習え。
「お前の事なんて微塵も考えて居ないんだから、お前が食べた場合は、
義理チョコになるんじゃないのか?」
「それは違うぞ! 俺は、作っている時の、カナちゃんの気持ちを優先する。」
フォークの先を俺の方に向け、何やら良い事を言ったかの様に、
随分と満足げな顔をしている。
暫く、放っておくか・・・。
無視を決め込み、自分のケーキに手を伸ばして食べようとしたのだが、
この男には俺の態度はどうでも良い様で、益々機嫌良く言葉を継いでいく。
「俺、ホワイトデーに、どんなお返ししようかな~。
花は今日持ってきたから、次は違うのが良いよな?」
気にするなと言われているので、何も言わずに、ケーキを口に運ぶ。
「っと、だけど、来月はカナちゃんの誕生日もある事だし、
もっと良いのを渡した方が良いな。 それとも、別々に用意するか。」
―――ちょっと待て。
「何でお前が、カナの誕生日を知ってるんだよ。」
「ネットで調べた。」
さも当然と言わんばかりに、さらりと言い放つ。
「お前にカナちゃんの事聞いてからテンション上がってさ~、ネットで色々見てたんだよ。
そしたら、知れば知るほど良い子だな~って思って、俺は更にファンになったな。
ちなみに、ピンクの花が好きってのも、ネット情報だ。」
・・・それで、この気色の悪い盛り上がり様なんだな。
「いや~、でも、実際会ってみると、もっと良い感じだな。
控えめな雰囲気でさ、多分、大和撫子って、カナちゃんみたいな子を言うんだぞ、絶対。」
多分なのか、絶対なのか、はっきりさせろ。
控えめに感じるのは、お前が気色悪い態度をしているからだと言いたくなったが、
後でカナに怒られそうなので、やめておく事にした。
「ほんっと、お前、良くやったよ。 この、エロリコンめ。」
訳の解らない単語が、耳に入る。
「勝手に言葉を作るな。 何で、・・・・・・ロリコンなんだよ。」
「お前、良く考えろ。 カナちゃんが可愛い小学一年生の時、お前は中2だ。
どう考えても、ロリコンだろ? そして、男なんだから、エロいのは当たり前だ。」
この馬鹿に、良く考えろと言われる事になるとは、全く思いも寄らなかった。
「7歳差くらい、別に普通だろうが。 ・・・それに、お前だって、そうなるんじゃないのか?」
「お前、馬鹿だな~。 俺は、単なるファンだ。 実際に手を出した、お前とは違うぞ。」
馬鹿に、馬鹿と言われたらしい。
「・・・お前が、そんなにアニメオタクだとは知らなかったよ。」
この男にカナの事を伝えたのは、入籍した2日後だ。
CDの件があるから、どういう相手か伝わり易いだろうとは思ったが、
予想以上の反応を見せ、それ以来、早く会わせろと、頻繁にメールが来る様になった。
カナがもう少し今の生活に慣れてからと思っていたのだが、余りにもしつこかったので、
来れば良いと今日の昼間にメールをすると、直ぐに返事があり、そうして今に至った。
「俺は別に、そういう・・・、」
話の途中で、何かを思いついた様な表情を見せ、そして、それは直ぐに、
満面の笑みに変わった。
「そうかそうか、お前、カナちゃんの事、な~~んにも知らないんだな。」
――――何も・・・?
「お前、何だよ、その、・・・何もって。」
プライベートの事については、義父の事について彼女と色々と話をした後、
幼い頃の事、学生時代の頃の事など、色々と聞かせて貰った。
仕事の事については・・・、ファンからストーカー行為を受けたり、色々とあった様だから、
彼女が話してくれる事以外、深く追求して尋ねたりはしていない。
でも、だからと言って、全く興味が無い訳では無く、当たり障りの無い程度には、
仕事の話は聞いている。
「お前、自分の奥さんの事、良く知らないっていうのは、どうかと思うぞ。
大体お前は、何事に置いても、無関心過ぎるんだ。
もっと、色々と関心を持った方が良いぞ?」
偉そうな説教口調に加え、随分と得意げな顔で、話を続けていく。
しかしながら、それは何と無くしか耳には入って来ず、しかも入ってきた物でさえ、
直ぐに消えていってしまう。
別に、彼女が俺に隠し事をしているのか等、邪推している訳では無い。
そもそも、コイツが知り得る情報なんて、どうせ大した事では無いだろう。
でも、『何も知らない』と言われる程なのだから、彼女に深く関わってくる事柄の筈だ。
コイツは何事に置いても大げさな男だから、彼女にしてみれば、
あえて言う程の事では無いのかもしれないが、
もしも、俺に言い難い事があり、それで黙っているのだとしたら―――。
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