わたしが母になる前
私は極度のビビリだ。
予定日を過ぎてビビッていた。
陣痛がどんなものかわからない。
腹の上をトラックが走るだとか。
うむ事よりも陣痛が痛いだとか。
友人に脅され・・・。
知識だらけの頭でっかちになってしまった。
何度も陣痛が来たといい
入退院。
予定日をかなり過ぎたので入院をしましょうと言われた。
毎日運動しなさいと先生に言われ・・・。
階段の上り下り。
ある日の午後あたり
破水をした妊婦さんが入院してきた。
私はまだまだ生まれない。
陣痛だとナースコールを押せば
本当に?と疑われ・・・。
それ位私は長く居座っていた。
毎日毎日陣痛っぽいのがきたと思ったら
ノートに時間をメモ。
そしていつの間にか寝てしまい。
起きたら陣痛っぽいのがおさまってしまっていた。
その日はちょっと違った。
何か痛いけど、
きっと陣痛じゃないと思います。
私も気を使い始めていた。
15時 痛いけどシャワーを浴び。
16時 痛いけどもしかして?
17時 ご飯食べられない・・・。
食欲だけはある私がご飯を食べられないなんて・・・。
様子を見に来たナースは、破水した妊婦さんが先かなぁ。
なんてのんきな事を言われ。
無視。
その日はちょうど仕事帰りの、父、母、主人が来てくれた。
まぁ生まれないかも知れないけど母と主人は病院に残ることになった。
それからが地獄だった。
出血し。
陣痛が来てる中浣腸。
どっちの痛みだかわからない。
主人には
腰をさすってもらい
痛みがきた時につねらせてもらい
さする場所が違う所なら
私の罵声が飛んだ
それでも私に見えないように涙していた事を後から母に聞いた。
紗代は頑張ってるんで。
何も出来なくて情けないです。
と、言ってくれていたそうで涙が出た。
母には
主人と交代で腰をさすってもらい
痛みが来た時間をメモ
トイレが長い私を心配して声をかけてもらったり
母は普通にしていた。
でもずっとそばにいてくれた。
父は
今夜は生まれないでしょうとナースの言葉にひとまず帰宅。
私は
今夜生まれなくていつうまれんだよぉ・・・。
ナースにまだですか?
と何回聞いただろう。
そしたら
子宮口が7cm(陣痛中だったので定かではない)
まで頑張ればあとは痛みよりも
いきみたくなるからねと言われ。
新しい知識を見につけた私は、
子宮口が開くのをひたすら念じ、
お腹の赤ちゃんに言い聞かせた。
大丈夫よ。
ママがついているんだから。
そう。
じょうずね。
言い聞かせると気のせいか
子宮口が開く。
今が一体何時なのか。
それすらも分からず・・・。
みんなこんなに叫んでいるのか。
私は一体何時かも分からない夜にこんなに叫んでも大丈夫なのか
私が陣痛で思ったことは
陣痛とは
トラックは本当に私のお腹を走った。
でも、
女なら誰もが耐えられる痛みだったんだと
痛みの最中でも感じた。
そんな陣痛中、
ナースに。
この陣痛の後、次の陣痛が来る前に
分娩台に移りましょうと言われた。
はい。
いよいよなんだな。
意識はもうろうとしていた私だった。