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タイトル「きみがいま」
この絵本の中にあるのは、「今」を夢中になって過ごす「きみ」のきらめく時間。それは、みずたまりに飛び込む瞬間だったり、ばんそこうを貼る瞬間だったり、びしょぬれの犬と走り回る瞬間だったり。その無心で真剣な表情を見ているだけで込み上げてくるものがあります。自分の息子と重なりあうからでしょうか、子ども時代の事を思い出すからでしょうか。「きみ」は、ダンボール一つあればどんな冒険だって、どんな空間だって生み出すことができて、こんなにいい表情で眠りにつくことができるのです。「先のことを心配すること」も「明日のために急ぐこと」もしない、子ども時代の特別な才能なのかもしれません。
 過ぎ去ってしまったら二度と戻らない、かげないのない時間。そのことを知らなければいけないのは、大人の方。本当に大切なものを目にした時、なぜだか涙が出そうになるのです。たくさん目に焼き付けておかなければと、改めて気がつかせてくれるこの絵本は、大事な一冊となりそうです。きみが いま むちゅうなのは…ソファに ちらばる どうぶつビスケット、いたいところに はる ばんそうこう、ひもの ついた くつ、びしょぬれの いぬの におい。そして…おおきな ダンボールばこ。大人から見るとちっぽけな物に、子どもたちは目を輝かせ、夢中になる。先のことを心配することも、明日のために急ぐこともしない。そんな「きみの時間」「きみの目線」は今このときだけのもの。きみの、その瞬間を、大切にしてほしいというメッセージがつまった感動絵本。

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