今でも、字幕を担当される翻訳者の方は、色々とご苦労でしょうが。
あの頃は、もっと大変・・・と言うか、勘違いも多かったのです。
迷訳、名訳・・・・・数限りなくありました。
「風と共に去りぬ」「誰が為に鐘は鳴る」
これらは勿論、小説を訳した方が最初ですが。
どちらも直訳ですが、「去りぬ」「誰が(たが)」・・・と訳された方は、日本語の美しさをご存知だったと。
「ローマの休日」
これも直訳でそのまま表現できたのですが、同じオードリー主演でも。
「昼下がりの情事」
これは・・・・・直訳で、玉砕した見本かと。
映画、観ないで訳したようですが。
「哀愁」「旅情」
どちらも意訳、と言うよりもオリジナルタイトルになっていますが。
とても綺麗な日本語で、内容を何気に表しています。
まあ、どちらも・・・・昼メロに近いような内容の恋愛ものでしたが。
Waterloo Bridge Summertime
直訳されても、当時の日本人には・・・訳解らなかったでしょうし。
「俺達に明日は無い」「明日に向かって撃て」
同じく、意訳どころかオリジナル。
で・・・・玉砕型の、タイトルです。
まあ・・・・・解らないでもないのですがね・・・・。
近頃では、英語タイトルそのままで、カタカナにして表示。
それが主流のようですが、危なげは最も無いとは思うのですが。
それでは伝わらないことも、確かにあるわけでして。
筆者、本業は舞踊家です。
最初の先生に、振り付けの時の大事なことのひとつとして。
タイトルを如何に付けるか、教わったことがあります。
見る人の想像力を限定させず、でも自分の作品が何を表現しているのかを程ほどに表す。
そんなタイトルを、付けるようにと・・・・。
あの当時の翻訳者の方は、そういった意味でも本当にプロだったな、と。
しみじみと思うのです。