トラウマの作られ方、見つけ方。【2】

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完全公開 トラウマの作られ方、見つけ方。【2】

以前書いた、「トラウマの作られ方、見つけ方。」というノートで、
「エリクソンの心理社会的発達段階」について書きました。
その時に、詳細はまた後日という事にしてしまっておりましたので、
詳細を追記したいと思います。

前回の「トラウマの作られ方、見つけ方。」はこちらです。。。
http://note.b-do.com/note/tag_articles?tag%5Bid%5D=3207


もう一度簡単にご説明させていただくと、
「エリクソンの心理社会的発達段階」とは、簡単に言うと、人間の発達に関する学説です。
その学説は、「人間の一生を8段階に分類したもの」でした。
 「人間にはその期間に応じた問題(課題)があり、
  それをどういう風に解決していかなければならないのか」
という様に、考えられております。
つまり、発達課題を解決して、次の段階へ移る事が望ましい。という事です。


以下、心理社会的発達の8段階と、詳細(前回の補足分)です。


①乳幼児期(0~1歳半)
  課題・・・信頼 対 不信
  好ましい結果・・・信頼性と楽観性
赤ちゃんは、お腹の中ではとても安心して、何不自由なく過ごしていました。
しかし、突然何も保護を受けれない、外に産まれてくる事になります。
その為に、自分を助けてくれる存在はあるのだろうかと、とても不安になるのです。

【好ましい結果】
オムツを替えてもらったり、自分以外の体温を感じる事ができたりすると、
ちゃんと助けてくれる人がいるのだと安心し、「信頼」が生まれます。
【好ましくない結果】
「信頼する」という課題を解消できないままになり、不信や不安を抱えたまま、成長する事になります。
異常な程に人を信用できない場合、ここに理由があるかもしれません。


②乳幼児後期(1歳半~3歳)
  課題・・・自律性 対 疑惑
  好ましい結果・・・自己統制と適切さ
言葉を理解し始める時期ですので、「しつけ」が始まります。
それは、全て世話をされていた状態から、自分で責任を持って何かを行う(自己統制)という事を、子供に求める。という事です。

【好ましい結果】
上手く周囲の要求に答える事ができ、褒めてもらうという事を経験すると、「自己評価」が生まれます。
そして、自分に対する「満足感」を得る事ができます。
ただし、行き過ぎない、「適切」な満足感である必要があります。
【好ましくない結果】
しつけは、子供に社会常識を教える、とても大切な行為です。
しかしながら努力に反し、周囲に失敗を叱られ過ぎてしまうと、自分の能力に疑いを持ってしまいます。
自分への不信感が高まり、自信の持てない子に育つ可能性があります。


③幼児期(3~6歳)
  課題・・・積極性 対 罪悪感
  好ましい結果・・・自分の活動を開始する能力
この時期になると、子供なりに自ら遊びの計画をたて、目標を達成しようと試行錯誤する様になります。

【好ましい結果】
自分で何かを獲得し、自分で始める能力を得る事ができます。
自発的な行動を促す事により、積極性が養われます。
【好ましくない結果】
この時期では、まだ社会の構図が全く理解できていません。
すぐに怒ってやめされる事をあまりにも繰り返すと、子供が罪の意識を持ち、それが悪い自己評価に繋がる事になります。
遊びを通じて成長する時期ですので、遊びの範囲内であれば、見逃す事も必要かもしれません。


④児童期(6~12歳)
  課題・・・勤勉性 対 劣等感
  好ましい結果・・・知的、社会的、身体的技能の有能さ
学校や習い事など、更に社会が広がる事になります。
子供は、「家族」という枠から抜け出し、十分な配慮がない社会の中で行動できる様にならなければなりません。
そして、学習を通じて、他人と比べられる事を経験します。
どうしても、理解の早い遅い、身体能力の差は、でてしまうものです。

【好ましい結果】
他人と比べられながらも、自分の結果に満足する事により、更に努力をするという「勤勉性」を養う事ができます。
【好ましくない結果】
他人と比べられ、自分の至らなさを悔いてばかりだと、自分自身への評価が卑屈な物になってしまいます。
この様な場合、気長に、子供の能力にあった形で、満足を経験させて行く事が大切になります。


⑤青年期(12~20歳)
  課題・・・同一性 対 同一性の拡散
      (アイデンティティの確立)
  好ましい結果・・・自己を独立した一人の人間だとイメージする事ができる
「これからの人生について、どうするのか」などといった問題を考える時期です。
簡単に答えがでる事ではありませんから、試行錯誤しながら答えを見つけていく事になります。

【好ましい結果】
自分なりに、自分という存在を、認識する。
一人の人間として、自己イメージが出来るようになる。
【好ましくない結果】
目に付く全ての物に反応し、それらに振り回されてしまい、自分を見失ってしまう事になりやすい時期です。
この時期は、自分の可能性について悩む事に専念できる時期だと認識し、安易な解決を求めない様に心がけると良いかもしれません。


⑥成人期(20~30歳)
  課題・・・親密さ 対 孤立
      (伴侶や親友)
  好ましい結果・・・親密で永続する関係を形成し、生涯を共にするものを決定
この年代で特に関心を持つのは、他人と親密になれるかどうかです。
伴侶や仕事など、永く親密でいられる関係を作り上げ、生涯を共にする事を決定する次期です。

【好ましい結果】
自分に対して興味を持ってもらうという事を考える事により、相手の事を理解できる、共感性を養う事ができます。
そして、同時に、自分の意見を相手に伝える、自己開示性も得る事ができます。
【好ましくない結果】
親友や恋人を望み、傷ついたり恥をかいたりする事により、孤立感を深めてしまう場合があります。
子供の頃と違って、対象は複雑になってきていますので、気長に考え、心のゆとりを大切にすると良いでしょう。


⑦壮年期(30~60歳)
  課題・・・生殖性 対 沈滞
  好ましい結果・・・家族・社会・次世代への関心
この時期になると、社会の中に安定した居場所を見つける事ができるようになります。
自分の人生の見通しが立つ様になります。

【好ましい結果】
次世代を育てる喜びを知る。
自分の子供を育てる事だけでなく、後輩や部下、芸術作品など、次世代へ繋がる物を育てる事により、希望にあふれた人生を送る事ができる。
【好ましくない結果】
悩みや軋轢を乗り越え、落ち着いてしまうと、不安定だった夢と可能性にあふれていた若い時間とを比べ、希望をなくす恐れがあります。
自分の将来が見えてくる事により生じる消失感は、次世代を育てる事に関心を移行させていく事が、最も良い解決策です。


⑧老年期(60歳~)
  課題・・・統合性 対 絶望
  好ましい結果・・・死の受容
仕事を辞めて、子育てからも開放されて、自分の為だけに生きようとする時期です。
しかし、死というテーマから逃れる事は、不可能です。

【好ましい結果】
「欠点もあった、でも素晴らしい人生だった」と、そう考える事ができさえすれば、安らかで輝いた終わりを迎える事が可能になるでしょう。
【好ましくない結果】
一日一日と、死が迫ってくるという恐怖により、絶望の中に沈んでしまう恐れがあります。
過去の悩みより、更に高い段階で、自我を確立させる事により、自我の統制が出来る様になります。



人生は長く、様々な悩みがあるのが当然だと思います。
ですが、その悩みに向き合い、乗り越える事により、自我の統制が可能になるのだと思います。

それぞれの課題は、期間内に決して解決せねばならない、という事は無いと思います。
むしろ、課題を次のステージに持ち越して、宿題として抱えながら生活している人の方が、沢山いらっしゃるのではないかと思っております。
自分の心と向き合う時に、思い出して頂ければと思います。

皆様が幸せに生きるヒントになれば、私も嬉しいです。

②も見ていただいて、ありがとうございます^^ また、お気に入りページに入れて頂いて、とても嬉しいです。 お子さんが抱えてしまった宿題が、もしあるとしたら、それは、その子が、その課題を求めて、白い紫陽花さんの元に生まれてきたのかもしれません。 白い紫陽花さんは、お子さんの精神性を高める為の、良き指導者という立場で、これからも導いて差し上げると良いかと思います^^

by. しゅうこ

本当に感謝です 子供が産まれたときから育児をやり直してみたいとずっと思ってました でも過去には戻れないのですね
でもしゅうこさんのこのページ お気に入りに登録させて頂きました
何度も読んで納得し理解できるようにしたいです

by. 白い紫陽花

天使のママさん、初めまして^^ ここに挙げました課題は、必ずしも解決しなければいけないという物でもないと思います。 そして、誰しもが「課題」を「宿題」と変え、人生を歩んでいると思います。 その宿題は、解決しなければならない自分の欠点ではなく、これから成長するために、「改める事のできる箇所」なのだと思います。 人生とは、自らの魂を高める為の命の営みです。 ですから、誰しも改めるべき所があって当然なのです。 自分の改める場所に気が付かず、周りに迷惑をかけながら生きている人も、世の中には沢山います。 自分の欠点に気が付いている人は、そういった人よりは、精神的に高い所にいると思いますよ^^ 宿題は人生をかけて挑む物で、生きている間に起こる様々な事から学び、心を鍛錬する、人生の課題なのだと思います^^

by. しゅうこ

どっぷり好ましくない結果にいっている気がする。。。はぁ。。。どうにか好ましい時期に迎えるといいんですけど。心の問題を解決する特効薬があればいいのに(ノ_・、)シクシク

by. 天使のママ

こちらこそ、ご覧頂いてありがとうございました。 人は誰しも、改善すべき所があります。 生きている限りは、心身共に成長をすべきなのです。 ですから、問題がある事自体は問題ではありません。 全て投げ出してしまう事は少し違うと思いますが、問題があるという事を重荷に思う必要は無いと思います^^

by. しゅうこ


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ありがとうございました。
問題ないと知って、安心しました。

by. ミリオンベル

何が正しいのか、何が正しくないのかが解らないままでしたら、自信がなくなってしまって当然だと思います。 ですが、親も心を成長させている真っ最中で子育てをします。 その結果、完璧には子育てができず、どこかに漏れが生じてしまいます。 恐らく、大半の人が、何かしら親から与え忘れられた物があるのだと、私は思います。 それは、親が残した「宿題」であり、子供は人生をかけて、その宿題を解決していかなければなりません。 残された宿題は、人生の「課題」なのかもしれません。 ですので、今すぐに解決しなければならない物ではありません。 時には見失ったとしても、それはミリオンベルさんが悪い訳ではありません。 人生の課題なのですから、一時忘れるくらいなら問題はありませんよ^^

by. しゅうこ

こんにちわ。
私は、3歳のときから、しつけされなかったです。放棄されちゃった。
自信のない子になってしまった。
都合が悪くなると、この時期に戻ってしまう。
いつまでも、成長しない自分がはがゆいです。
だから目標をノートに書かないと自分を見失ってしまいそうで怖いです。

by. ミリオンベル

度々ふせんありがとございます^^
日光いろは坂は雪が残って、ノーマルタイヤの通行は禁止されていました^^;
かと思えば、市街地は暖かく、花粉がすごかったです(笑)

by. しゅうこ

人は、人生の最後の方で完成がなされます。
まだまだ未熟な時点で親となります。
子供は親が絶対の存在になりますが、親も自己を成長させている途中なのです。
ですから、そもそも子供が自我を持ち成長していく上で考えると、反面教師にすべき存在なのかもしれません。
現代においては、スムーズな親離れ・子離れを迎える事が少ない様に思います。
未熟すぎる親が多いという事ももちんですが、こちらも憂慮すべき事なのかもしれないですね。

by. しゅうこ

日光のに出かけられるんですね。行ってらっしゃい。楽しんできてくださいね。
また、楽しみに待ってます。

by. ママーズ♍ハンド

人は始は子であり、親にもなるものですから、大変参考になります。
これからの日々への指針にもさせていただきます。
今にして思えば、母は反面教師でした。
現在の生活に満足しているから、過去の事は、わたしが成長するために必要な経験だったと考えることができます。

by. 夏芽

私もカウンセリングの先生と同じ様に思います。
普段から、少しずつ外に出る様にするといいかもしれないですね^^
駅前のカフェとかでも、少しずつ練習ができるかもしれません。
おかしくなったら、すぐ帰るといいと思います^^
少しずつ、穴も埋まっていくと思いますよ。
これから、日光に行ってきます。
帰ってきたらまた色々記事にしたいと思いますので、宜しくお願いします^^

by. しゅうこ

楽しみにして頂いていた方がいらっしゃったのなら、もう少し早く書けばよかったですね^^;
少し長いので、すっかりごぶさたになってしまっていました。 すみませんm(_ _)m
これから日光に旅行してきます^^
帰ってきたら、また色々記事にしたいと思いますので、宜しくお願いします^^

by. しゅうこ

しゅうこさん、ありがとう*今日カウンセリングの先生に卒業式に出席したこと、「凄いな~、大きな一歩だ、嬉しいよ」って言われました。
すすんで沢山の人の場所に出て発作が起きたら帰って来ればいいんだからとアドバイス貰いまた。
踏み込む一歩、勇気がなかなか出来なかった自分は何だったろう?
でも、穴空き状態はまだ少し続きそうですが、前に進んでいるようです*
ありがとう*

by. kokoro

しゅうこさん、今晩は、
楽しみに待っていたのですが、こんなに速く第二弾が読めるとは、思っていませんでしたので感激です。子育ての苦手な私にとって、また、私自身も含めて参考にさせて頂きます。
また、時々、お邪魔させて頂きます。。
ありがとうございました。_(._.)_

by. ママーズ♍ハンド

多分、ここの部分は、沢山の人が課題を持ち越していると思いますよ^^
それに、もしここの課題が解決していなくても、ここで停滞する訳ではありません。
次の期間に課題を持ち越し、次の課題を取り組みながら宿題もこなしていく訳です。
ですから、人によっては、後の課題はクリアしているけど、ずっと前の宿題を抱えたままという人もでてくるのです。
それが、トラウマの1つの形なのかもしれません。
「次世代を育てる」と言うのは、1つの事を成し遂げた後の時期というのは心に穴が空きやすいので、その様に考えると自然ですよ、という事です。
子育てはその代表的な事なので、kokoroさんは既に実践されていらっしゃいますよ^^

by. しゅうこ

今の私はここ。好ましくない方に値します。
次世代を育てる事への移行。う~ん・・・*

by. kokoro

true loveさん、こんにちは。
全て順調に行っている人の方が、少ないと思いますよ^^
一般的な課題をこなさなかったからといって、何も得る事が無かった訳では無いんですよ。
例えば学校では学業が本業ですが、部活動に勤しむ人もいて、それはそれで学業だけでは得られなかった物を得ているはずだと思います。
それに、心の問題の原因が、必ずしもここにあると断定できる物でもありません。
大きな心に傷を残す出来事があって起こるトラウマの方が、多いのだと思います。
書いた本人が言うのもなんですが、私が記事にしたのは学説の1つですので、気にし過ぎる事もないと思います。
心の調整のヒントにして頂ければと思います^^

by. しゅうこ

しゅうこさん、付箋有難うございました。私はこの好ましいが、全然なってません。しかも、大幅に遅れをとってます。

by. true love